離れて暮らす一人暮らしの親が高齢だと、日々どのように暮らしているか気になりますよね。
そうはいっても仕事や家族の事情があります。また高齢の親も住み慣れた土地を離れるには不安も大きいですし体力もいるでしょう。
そんな悩みを持つ方が増えてきている中、アレクサを使った高齢者の見守りが注目されています。
今回は「呼びかけ」や「テレビ電話」、「見守りカメラ」としてアレクサEcho Showを使う新たな見守りについてご紹介します。
アレクサを使う高齢者の新たな見守り
まずはこちらをご覧ください。
アレクサは、話しかけることで音楽をかけてくれたり、今日の天気を教えてくれたり、タイマーのセットができたり・・・とても便利な端末ですが、高齢者の見守りにこそ使ってほしい端末でもあります。
音声認識の精度が高く、学習機能もあるので利用すればするほど進化していく人工頭脳AIであることもその理由のひとつ。
音声アシスタントだけだったアレクサに、ビデオ機能がついたエコーショーシリーズが発売されて以来、離れて暮らす親御さんの見守りにも大きな変化がでてきました。
アレクサEcho Showを見守りに使う発想
Alexa(アレクサ)が搭載されたスマートスピーカーEcho Showシリーズは話しかけるだけで様々な操作ができるAI端末。
機械に慣れていない高齢者でも直感で使えることから、一人で暮らす老人や子供の見守りに取り入れられるようになってきました。
特に、実家への帰省がなかなかできなかったり、頻繁に連絡は取れないけれど安否が気になるといったシーンでアレクサの導入に踏み切る方が多いです。
費用が気になる向きもありますが、思ったほど高額ではなくて、Amazonのセール期間などを利用すると、見守る側と見守られる側の2台セットで通常の半額くらいで購入できたりもします。
アレクサを使った高齢者見守りでできること
アレクサを使った見守りは、発想次第でさまざまな事が可能です。
特に大きなメリットは、簡単にオンライン通話(テレビ電話)ができること。
一人暮らしの高齢の家族がいる方には、電話には無いコミュニケーションと、日ごろの生活を見守れる安心感があります。
アレクサの設定を済ませて実家に送れば、初期設定なしで使い始められますよ!
買い物機能やRingと連携する「セキュリティカメラ」など、家庭によって使う機能と、使わない機能があるので、一般的に役立つアレクサの機能を5つ、挙げておきますね!
高齢者の見守りに役立つアレクサの機能
・呼びかけ機能とコール機能
・見守りカメラとして優秀
・話し相手になってくれる
・アレクサとの音声対話を確認できる
・スマート家電との連携
呼びかけ機能とコール機能
アレクサエコーショーには「呼びかけ機能」と「コール機能」という2種類のオンライン通話機能があり、この機能がアレクサを見守りに使う一番のメリットといえます。
映像として顔を見ながら話すことができ、簡単にコミュニケーションが取れるので電話より安心感があります。
呼びかけ機能
「呼びかけ機能」は「アレクサお母さんに通話して!」のように、設定しているアレクサと通話するよう呼びかけると相手と自動的に繋がり、相手の状況に関係なくオンライン通話ができる(テレビカメラが起動する)ようになります。
呼びかけ機能は強制的にビデオ通話が始まるので、負担に感じる場合もあります。
呼びかけ機能を設定する際は、親の気持ちも確かめ納得してもらった上で取り入れると、スムーズに利用できますよ!
コール機能
「コール機能」は、相手から電話があった場合「電話を受けるボタン」をタッチすることで通話を開始する機能。
簡単な操作で電話を掛けられますし、「アレクサ電話をとって」と言えば通話を開始できるという手軽さです。
呼びかけ機能はわずらわしい!
という場合はコール機能がおすすめですよ!
見守りカメラとして優秀
アレクサエコーショーはビデオ通話ができるので、声だけの電話よりコミュニケーションが取れてお互い安心感が違います。
見守りカメラとして使うなら、「呼び出し機能」の設定がおすすめ。
気になった時に話しかけたり、見守りカメラとしての役割も十分果たしてくれます。
ほぼリアルタイムの映像と言ってよいレベル。見守りカメラとして充分な性能だと思いますよ!
ただ、強制的にビデオ電話がつながるので、「見てたの?」と言われるなど、監視されているような印象を持たれてしまうことも…。
年は取っていてもプライバシーはあるので、一定のルールを決めたり「心配だから呼びかけ機能を使うね!」といった、親に納得してもらうことも大事です。
アレクサが話し相手に…
お年寄りは同じことを繰り返し話す傾向がありますが、アレクサに話しかけると何度でも聞いてくれて、何度でも応えてくれて話し相手になってくれます。
アレクサ 今日の天気は?
アレクサ 今何時?
アレクサ おもしろい話をして!
アレクサ 〇〇の音楽が聴きたい!
アレクサ 能トレを開いて!
・
・
・
などなど、挙げるときりがありません。
テレビの音量があまりに大きいと、テレビの音声にアレクサが答えるという場面もあるくらいです・・・(^^;
またアレクサは学習機能があるので、どんどん進化していきます。アレクサを相手にしりとりゲームを行ったり、気軽に脳トレを開いてもらうことでボケ防止のトレーニングにもなるかもです。
個人的な感想ではありますが、アレクサの音声認識の感度はかなり良いと思います。
アレクサとの音声対話の確認ができる
アレクサには、アカウントサービスから会話履歴を確認できる機能があるので、音声履歴を確認、再生、削除することもできます。
こっそり聞かれていると分かると気持ちの良いものではありませんが、普段どのようにしているか知りたい場合には使える機能です。
スマート家電との連携
スマート家電との連携は設定が必要な操作になりますが、照明、テレビ、エアコン、などと連携させることで、音声でオン、オフ操作ができるようになります。
アレクサ電気つけて
アレクサテレビ消して
アレクサエアコンつけて
スマートリモコンという手のひらサイズの赤外線リモコンの設置を行い、設定が必要。
赤外線リモコンをエコーショーとセットで購入すると金額的に膨らんでしまいますが、Amazonセールを利用するとかなり安く購入できるので、セールを狙って購入するのがおすすめです。
アレクサを高齢者の見守りに使うのに必要なもの
アレクサで離れて暮らす親を見守る場合、自分用と、実家用、あわせて2台のエコーショー、そしてwifi環境が必要になります。
実家にwifi環境がない場合は、置き型wifiなどを使えば工事の不要がなく、コンセントに差し込むだけで簡単に使える手軽さ。とても導入しやすいです。
置き型wifiやモバイルwifiを使う場合は対象地域かどうかを確かめて導入するのがポイントです。
各メーカーのサイトで対象地域であるかどうかの確認ができるようになっているはず。(特に山間部などは繋がりにくいので注意してくださいね)
Softbankエアーは容量制限がない上料金的にも取り入れやすい料金形態になっています。
エコーショー実家用
できれば実家用のエコーショーはディスプレイ画面の大きい10インチがおすすめ。
画面が小さいとお年寄りは操作がしにくいのと、視力も低下していると思いますのでやはり大きな画面の方が見やすいです。
第3世代のモーション機能付きスマートディスプレイは、話しかけている人の方向に画面が自動で回転するので、話しながら部屋の中を移動しても常に見ることができます。
見守る側も回転機能で部屋の中を見渡せるので、より見守りやすくなると思いますよ!
また第3世代のアレクサは音声認識も、反応も良いので活舌(かつぜつ)が悪いお年寄りにも使いやすいと思います。
エコーショー(EchoShow)自分用
逆に自分で使うアレクサは小さな画面でも充分ではないでしょうか。
一度に2台購入すると金額も大きくなりますし、コンパクトタイプの方が置き場所にも困らないと思います。
「音質いい方がいいなぁ・・・」という方はアマゾンのタイムセールやプライムセールを利用するとかなり安く購入できるはずです。
Amazon では結構Echo Showのセールを行っているのでチェックしてみるとお得に購入できると思います。
ちなみに私はEcho Show 5 (エコーショー5) 第2世代をセール時に2台セットで1万円程で購入できました。
Amazonのタイムセールなどを狙えばかなり安くなりますよ!
時々ですが半額セールやってるので1台分で2台買えたりします。
Echo Show 5 | 第二世代 | Echo Show 8第三世代 | Echo Show10|
価格 | 8,980円 | 14,980円 | 29,980円 |
サイズ | 148 x 86 x 73 | 200 x 130 x 99 | 251 x 230 x 172 |
重さ | 410g | 1037g | 2560g |
サイズ | モニター5.5インチ 解像度 960 x 480 | 8.0インチ 解像度 1280 x 800 自動色彩調整機能 | 10.1インチ 解像度 1280 x 800 自動色彩調整機能 |
スピーカー | 1.6インチ(モノラル) | 2.0インチ(ステレオ) | 3.0インチウーファーつき | 1.0インチ(ステレオ)
音声・ビデオ通話 | あり | あり | あり |
カメラ | 2MP | 13 MP 自動フレーミング機能 | 13 MP 自動フレーミング機能 |
画面の回転機能 | なし | なし | あり |
家電の操作 (機器は別売) | あり | あり | あり |
おすすめ度 | おすすめ | おすすめ |
WiFi環境
アレクサを使うにはwifi環境が必要。
もしも実家に回線がない場合は、置き型wifiやポケットwifiを使うのが手っ取り早いと思います。
置き型wifiやポケットwifiをあらかじめセットして、通信テストを行った上でエコーショーとセットで実家に送れば、本体を電源コンセントにつなぐ事で通信できるはずです。
注意があるとすれば、くれぐれも使わない時に電源のスイッチを切らないように伝えておく事。
お年寄りは節電意識が高いので、使わない電気機器の電源は切ってしまう傾向があるので、ここは一つのポイントです。
ポケットwifiは手軽ではありますが利用量によって料金が加算されるので、使い方によっては置き型wifiの方が良いかもしれません。
角度調節スタンド(必要に応じて)
エコーショー5,エコーショー8などのタイプは本体の角度調節ができないのがちょっと不便・・・。
そんな時は角度調節タンドを使うと使い勝手が良くなりますよ!
高齢者の見守りとして使う場合は特に、角度調節スタンドが無いと見守りカメラが上の方を向いてしまって天井と電灯しか見えないという状況になってしまいます。
角度調節スタンドは本体とは別売りですが、必ず固定で使いたいというのでなければセットで購入なさることをおすすめします。
スマートリモコン(必要に応じて)
アレクサと連携させることで照明やテレビ、エアコンのスイッチのON・OFFを、音声で操作できるようになります。
なくても良い機能ですが、やっぱりあると便利!見守られる側の家に設置する場合は実家に帰省した時などに設定してあげると分かりやすいかもしれません。
WiFi環境がない場合
親が高齢だと、見守る実家にwifi環境がないということも多いと思います。
そんな時は置き型wifiやポケットwifiを契約して、全て設定を済ませ、テストを行った上でまとめて実家に送ると、届いたその日からアレクサを使いはじめられます。
費用が心配になるかもしれませんが各会社のキャンペーンなどを使うとかなりお得ですよ!
アレクサでテレビ電話するだけの場合はだいたい3ギガまでに収まると思うのでモバイルwifiでも行けるはずです。
音楽やプライムビデオも楽しむ場合は、用量を気にせず使える置き型ルータがおすすめです。
コンセントに刺すだけで使える手軽さで、ポケットwifiより通信も安定しています。
料金もキャンペーンを使うとかなりお得にネット環境を整えられます。
アレクサの高齢者見守り初期設定ポイント
アレクサの各種設定は以下の動画で詳しく見ることができます。
Amazonアカウントの取得から始まりますが、一から説明してくれるので、17分ほどのYoutubeですが、知っている部分はスキップしながら見ていくとよいかと思います。
ネットワークの設定からデバイスオプションの中でも必要な部分を解説してくれています。
ウエイクワード:アレクサ・アマゾン・エコーなど、呼びかけの設定
ユーザー補助:拡大鏡(ON)・字幕サポート(ON)・Alexa字幕サポート(ON)・テキストサイズ(標準)
などなど、ちょっと触っていくと直感的に分かるようになるので、この動画を一通り見ておくと設定には困らないかと思います。
こちらで用意すること
・自分で使うアレクサと、親に送る分の設定を済ませたアレクサ(エコーショー)
・実家にネット環境がなければポケットWifi か置き型ルーター
・必要に応じて角度調節スタンド(かなりおすすめ)
・発送用の箱など
親が用意するもの
・アレクサを設置する場所とコンセント。
高齢の親にプレゼントする際のポイント
高齢の親にアレクサを送る時に注意しておきたいポイントをいくつかお伝えしておきますね!
親にアレクサを送る時に注意したい事
・アレクサの置き場所とコンセントの確保
・買い物機能をどうするか
・電源を切らないようしっかり伝える
・呼びかけ機能かコール機能か
アレクサの置き場所とコンセントの確保
ポケットwifiの設定を済ませておけば、親御さんに設定してもらうことは特にないので、置き場所とコンセントの確保だけしてもらえばOKです。
コンセントに差し込んで「電源」を入れたら使えるから安心してね!と伝えておくと不安に思うことなく導入できると思いますよ!
とはいえ、私たちにとっては何でもないコンセントの準備でも、老人だとなかなか大変。
アレクサを送る前には置き場所とコンセントを確保してもらい、荷物を開封したらアレクサの電源の位置が分かるよう、付箋やカラーテープなどで「印」をつけてあげておくと分かりやすいと思います。
ちょっとしたことですが、最初につまづいてしまうと「難しい」と思われてしまうので、ストレスなく使い始められるようにしておく工夫も大事です。
買い物機能をどうするか
アレクサはアマゾンの買い物ができるのですが、私はこの機能は設定しませんでした。
それぞれ環境や事情もあると思いますが、誤って注文してしまうことで使いたくなくなってしなう不安があったので・・・。
なので買い物機能を使うかどうかはよく考えてから設定なさることをおすすめします。
電源を切らないようしっかり伝える
先にも書きましたが、電源を切ってしまうとビデオ通話ができなくなってしまいます。
でもお年寄りは節電意識が強く、使わない機器の電源は切る方が多いので、使わないときでも電源は入れっぱなしにしておくよう、必ず伝える事をおすすめします。
呼びかけ機能かコール機能か
呼びかけ機能を使うか、コール機能にするかですが、こちらもよく親と話したうえで決めることが大事。
監視されているように感じてしまうと使ってくれなくなってしまいます。
元気なうちはコール機能からはじめて、何かあった時を機会に呼びかけ機能に切り替えるのも良いかもしれません。
wifi環境がない使えない場合
アレクサを購入したり、ポケットWiFiを契約したりまでは・・・という方には、インターネット環境不用の見守りカメラもありますよ!
介護用に開発された見守りカメラで、コンセントに差し込むだけで使い始められる手軽さです。
箱型の「みまもりCUBE」は手のひらサイズの見守りカメラで夜間などの暗い状況でも使えます。
要介護度2以上であれば、介護保険も適用されるので負担が軽くなるのではないでしょうか
「みまもりCUBE」は買い切りではなく、レンタル契約での利用となります。
月額3,900円(税込4,290円)ですがお試しモニター期間があり、30日間は3190円で体験利用できるキャンペーンがあってます。
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アレクサを使った高齢者見守り:まとめ
アレクサエコーショーを使った高齢者の見守りについてお伝えしてきました。
いかがでしたか?
アレクサEcho Showは音声と映像で見守れるので、離れて暮らす家族を持つ方には、電話には無いコミュニケーションと安心感を得ることができます。
プライバシーに配慮しながらお互い負担なく使っていければとても便利な端末だと思います。