なかなか帰省する機会がなくて、離れて暮らす親とも顔を合わせていない状態が続くと、写真だけでなく何とかコミュニケーション取れないものかと考えるのではないでしょうか。
我が家では思い切ってスマートスピーカーとディスプレイがセットになったEchoShow(エコーショー)を実家に取り入れましたが、高齢者宅にはまだまだネット環境が整っていないお宅も多いと思います。
他にも「親はまだガラケーを使っていて、メールを打つくらいしか使いこなせていない」という方も多いようです。
今回は高齢者でも簡単にテレビ電話できる、おすすめの機種や選び方、簡単に取り入れる方法についてお伝えして行きます。
高齢者宅にネット環境がなくてもテレビ電話できる?
テレビ電話にはネット環境が必要なものと、wifiなしでもビデオ通話できるものがあります。
ネット環境があった方が選択肢は増えるけれど、wifiなしでもビデオ通話できるので安心してくださいね
ネット環境がなくても使えるテレビ電話は、
・ガラケーのテレビ電話機能を使ったもの
・らくらくホンのビデオコール機能を使ったもの
・LINEやskype、ZOOMなどのアプリを使ったもの
Wifi環境が整えられる場合は
・タブレット端末 + LINEなどのアプリ
・アレクサなどのスマートディスプレイを使ったもの
というような選択肢となりますが、どちらにもメリットとデメリットがあります。
まずガラケーと呼ばれるタイプのケータイは、2026年にサービス終了が決まっているので、あと数年で使えなくなってしまいます。
wi-fiなしの場合 | 良い点 | 良くない点 |
ガラケーのテレビ電話 | ・ネット環境がなくても3Gで使える | ・画面が小さくて見にくい ・電話料金が必要 ・画像が固まる音声が遅れる ・2026年にサービス終了 |
スマホのビデオコール | ・ネット環境がなくても4G5Gで使える ・らくらくホンはシニアでも操作が簡単 ・普通に電話をかけるように使える | ・画面が小さくて見にくい ・データ通信料金が必要 ・画像が固まる音声が遅れる |
LINE・skype・zoom | スマホのアプリを利用・ネット環境がなくても4G5Gで使える | ・画面が小さくて見にくい ・設定&操作が必要 ・画像が固まる音声が遅れる ・データ通信料金が必要 |
スマートフォンを使ったビデオ通話もできるのですが、画面が小さい上に、操作もむつかしくて使いにくいという高齢者も多いです。
高齢者とテレビ電話でコミュニケーションをとるなら、使い方が簡単で、見やすい画面でないと、なかなか使ってもらえないかもしれません
高齢者宅でテレビ電話を使う際のネット環境別の選び方
高齢者宅にテレビ電話を使ってもらうにはなるべく操作が簡単なものがおすすめです。
Google検索からお買い物まで、バリバリネットを使いこなしている場合は別として、使い方をサポートしてくれる人が近くにいない場合は、「skype」「zoom」のようなインストールや設定の必要なアプリはハードルが高いのでやめておいた方が無難です。
同じようなアプリでも「LINE」は利用者も多いので設定などが済んでいればハードルは低いのではないでしょうか。
以下にメリットデメリットを詳しく紹介していきますね!
利用環境 | 利用端末 +サービス | 操作性 | 初期費用 |
ガラケーを使用中 | テレビ電話機能 | ||
スマホを利用中 | 携帯各社のビデオコール機能 | ||
スマホを利用中 | LINEビデオ通話 | ||
wifi 環境がある | タブレット端末 + LINEビデオ通話 | タブレット購入 | |
〃 | EchoShow端末 + アレクサ | EchoShow購入 |
ガラケーのテレビ電話機能を使う場合
ガラケーのテレビ電話機能は、普通に携帯電話をかける要領でテレビ電話をかけられるので操作が簡単。
お年寄りでも簡単に使えるのが一番のメリットです。
ただ、通話料がかかる上に画面が小さすぎてテレビ電話としての機能はあまり望めません。2026年のサービス終了まで使えます。
スマホのビデオコール機能を使う場合
foma(ガラケー)と比べて高音質・高画質で相手の顔を見ながら話すことができ、音声通話から簡単にビデオコールに切り替えられるのが特徴。
ドコモのVoLTE(HD+)対応端末同士でしか利用できないので家族で違う携帯会社を使っている場合はビデオコールは使えないところがネックです。
利用プランによっては30秒当たり22円の通話料金がかかるのでかなり通話料金がかさみます。
スマホでLINEビデオ通話を使う場合
携帯各社のビデオコールのように電話料金がかからないので負担が少ないのが大きなメリットです。
データ通信料さえ負担すればビデオコールを楽しめるし、エフェクトをかけて楽しむことができるのもラインならではです。
1GBのデータ通信料でビデオ通話だと3時間くらい話せます。1日6分ほどで1ヵ月3時間になるので携帯会社のビデオコールよりも割安ではないでしょうか
タブレット端末 + LINEビデオ通話を使う場合
家に使わないタブレット端末があるなら、ポケットWi-Fiや置き型ルーターを設定して相手方に送ることで到着後すぐからLINEアプリのテレビ電話を楽しめます。
またIOSが設定されている端末同士であればFaceTimeというipadに標準箒帯されているテレビ電話を使うこともできます。
タブレット端末なら画面も大きいので、シニアでも操作しやすく、大きな画面で孫たちの姿を見ることができるのではないでしょうか。
Wifiの利用料金をどちらが負担するかという部分もありますが、契約と設定まで済ませてあげた上で送ってあげた方が使いやすいでしょう。
アレクサEchoShowを使う場合
アレクサに話しかけるだけでテレビ電話がつながるという簡単さが「アレクサEchoShow」の大きな特徴です。
面倒なwifi登録や機器設定を済ませた上で届ければ、電源を入れてすぐからテレビ電話を使うことができる手軽さです。
「よびかけ機能」と「コール機能」があり、切り替えるのも簡単です。
アレクサを使った高齢者の見守りについては以下の記事に詳しく載せています。
結局どれがおすすめ?高齢者でも簡単に使えるテレビ電話
初期費用は多少かかりますが、EchoShowのテレビ電話がやはり一番簡単で、使っていて楽しめると思います。
楽しめるって結構大事で、特に一人暮らしで高齢の親の場合、アレクサはとにかく話し相手になってくれるし、カメラでの見守りもできるので電話にはない安心感もあると思います。
Amazonのセール時期を狙えば1台の金額で2台購入できるのでうちはセール時期に購入しました。
Amazonアカウントを共有することで、設定などの変更は全てこちらで行うことも可能ですし、プライム会員特典も共有できます。
なにより、話しかけるだけで繋がれるのは、機械の扱いが苦手な高齢者にはストレスフリーです。
高齢者宅にテレビ電話を導入する際に必要なネット環境
タブレットやEchoShowのテレビ電話を使う際に必要になってくるネット環境ですが、今は面倒な工事不要でwifiを使えるサービスがあります。
モバイルルーターと呼ばれるポケットwifiと、電源に差し込むだけで使える置き型ルーターです。
持ち歩いて使うのでなければ、個人的には置き型ルーターの方がおすすめ。
もちろん契約する通信会社の基地局や電波状態で決めるのが大事なんですが、初めての契約だと、当初の2年間ほどは1000円以下で使えて、その後月学3000円~5000円ほどになる料金設定が多いです。
モバイルルーターや置き型ルーターをおすすめする理由は、購入から機器の設定まで全て済ませた上で相手に届けることができるから。難しいことはすっ飛ばして、すぐから使ってもらえるからです。
届ける実家が田舎などの場合は電波状況が悪い場合もあります。
契約の際は利用エリア内であるかどうかを確認すること、またレンタルwifiの場合は電波状況によっては機器の交換ができる所もあるのでその辺りもチェックしておきましょう。
高齢の家族とテレビ電話を活用する際の注意点
年を取った実家の親とテレビ電話をする際に気を付けたいのは、できる限り簡単に使えるようにしてあげる事。
料金などもきちんと話して、安心して使えることを伝える事も大事です。
またAmazonEchoShowには音声ショッピング機能がありますが、高齢者がよく分からないまま使うとトラブルが発生することもあります。(特にAmazonプライムは、あれよあれよという間にプライム契約になって「いきなり500円請求」など、我が家でも経験があります)
便利に感じるアレクサの「呼びかけ機能」も、別の面からみるとプライバシーに踏み込んでしまうという問題もあります。
LINEやEchoShowでどのようなことができるのか、設定を管理することで見えてしまう部分についても、伝えておく部分はしっかりと伝え、お互い気持よく使っていく心掛けが大事だと思います。