認知症の親のGPSの持たせ方に頭を悩ませていませんか?
認知症の親は自分が認知症だという意識がないので、自分から進んでGPSを持とうとはしてくれません。
介護する側見守る側が徘徊に備えてGPSを持たせるよう対策を練るほかないのが現状です。
認知症の親が徘徊した時、居場所を見つけるのに便利なGPSの持たせ方についてお伝えした上で、おすすめの機種の特徴や機能、料金を含めてお伝えして行きます。
この記事では
・認知症の親にGPSを持たせたる方法
・おすすめのGPS発信機
・各GPS発信機の特徴や月額料金
などが分かります。
認知症の親にGPSを持たせる方法
認知症の親にGPSを持たせるのはとても難しいという声が多くあります。
そこでおすすめの持たせ方は、外出時に使うもの、持って出かけるものに紛れ込ませる方法です。
とにかく工夫が大切。ふだん身につけるものや持ち出すもの、どのようなものなら違和感なく持ち歩くかを想定してみましょう。
お年寄りが大事にするものや、現役時代によく使っていたものに自然に紛れ込ませるのも一案。ひとつづつ見ていきますね。
・カバンにアクセサリーとしてGPSキーホルダーを付ける
・歩行器にGPSキーホルダーを付ける
・介護杖にGPSキーホルダーを付ける
・靴底や靴の甲部分にGPSを設置できる専用靴を使う
・リストバンド型のGPSを時計として身につけてもらう
・GPSネックレスを身に着けてもらう
いつも持ち歩くカバンにアクセサリーとしてGPSキーホルダーを付ける
いつも持ち歩くカバンに、アクセサリーとしてGPSキーホルダーを付ける方も多いです。
お年寄りは信心深い方が多いので、GPSが入るくらいの大きさのお守り袋を作り、お守りチャームとして持たせる方法です。
GPSのサイズに合わせて手作りしても良いですし、1000円程で商品として販売しているものもあります。
GPSは充電が必要なので、出し入れしやすいタイプがおすすめです。
男性の方で会社勤めをしてい場合など、名刺入れのような形のものを喜んで持ってくれる方もいます。
100円ショップの商品を活用する
100円ショップの商品は使いやすいものが意外にあります。
これは100均の小銭入れを使ってベルトに通すタイプのポーチにしてあります。
多少の加工は必要ですが出し入れしやすいですし、これなら自然に身に付けてくれそうです。
他にもスプリング付きのストラップや、小型のソフトビニールのカードケース、ベルトに付けられるミニバックなどなど、文具コーナーやお財布・ミニポーチコーナーなどを除いてみるとヒントになるものが見つかると思います。
歩行器にGPSキーホルダーを付ける
歩行器にGPSを付ける場合は、固定タイプとストラップタイプどちらも取り入れやすいです。
100均の小銭入れとマジックテープを使って固定する方法や、歩行器カートのポケットの内側に隠しポケットを付け忍ばせておくという小技もあります。
介護杖にGPSキーホルダーを付ける
介護杖にGPSを取り付ける方法や、ストラップを幾つも付ける中で他のアクセサリーに紛れさせてGPSキーホルダーを付ける方もおられます。
上記は福祉機器の開発・販売を手掛けるテクノスジャパンの「お散歩コール」という商品で、第4世代(4G)携帯電話網を利用したタイプです。
固定するタイプでもいいですし、じゃらじゃらつけたキーホルダーのひとつとして使ってもらうのも持たせやすい方法です。
靴にGPSを設置できる専用靴を使う
靴底や靴の甲部分にGPSを設置できるタイプ専用シューズもあります。
上記のGPS専用シューズは靴の甲部分にGPSを設置できる仕様になっています。
以前は機能性ばかりでデザイン的に今一つのものが多かったのですが、今はおしゃれなタイプも出てきていますし、いつもはいている靴に、100均商品を工夫して取り付けている方もおられるようです。
リストバンド型のGPSを時計として身につけてもらう
リストバンド型のGPSの最たるものはアップルウオッチですが、そこまで高額なものでなくてもウエアラブルタイプのスマートウオッチはアマゾンなどでも手軽な価格で販売しています。
時計として身につけてもらうことで見守る側はスマホのアプリから位置情報を知ることができます。
上記は子供用スマートウォッチでGPS機能搭載、保護者はアプリの地図上でリアルタイムに子供の位置情報を確認でき、時刻を選択すれば、移動したルートも調べることができます。
また、アプリで安全範囲を設定でき、子供が設定した範囲以外に居ると、キッズスマートウォッチが自動的に保護者のスマホに通知を送るという機能もあります。
スマートウォッチのようなウエアラブル端末は、老人にこそ使ってほしい機器のひとつです。
認知症の親にGPSを持たせる際に気を付けること
認知症の親にGPSを持たせる際に気を付けたいのが、本体機器のバッテリー切れです。
せっかくGPSを持たせても、電池が切れていては意味がないので、こまめに充電するかバッテリーの持ちが良いものを選ぶのも一つのポイントです。
高齢者の散歩などでは、移動速度はそれほど早くはないはずなので、GPSの位置情報の精度は多少落ちますが、発信周期をの間隔をあければバッテリーの持ちはそれだけ長くなります。
またバッテリーは内蔵のもがほとんどなので電池パックのみ購入したり交換したりということができません。そのためフル充電迄の時間が短いものを選ぶのもポイント。
高齢者の見守りでGPS端末を比較する場合のポイントは位置情報の正確さ、バッテリーの持ち、料金の3点をポイントに見ていくと比較しやすいです。
子供の見守り用GPSを認知症の親に持たせる
認知症の親にGPSを持たせるのに最適なのが子供用の見守りGPSです。
子供の見守り用gpsキーホルダーの人気商品は使い勝手が良く、軽量小型で見守る側のアプリも使いやすいものが多いです。
通知ボタン付き、通知ボタン無しなどいくつかのタイプがありますが、高齢者の徘徊対策で導入するなら通知ボタンは特になくても位置情報さえ分かればいいのではないかと思います。
老人の認知症用に作られているgpsはどのメーカーも月額料金がとても高いものが多いです。
認知症GPSを導入する際は機器本体の料金で比較するのではなく、トータルの金額で比較すると料金の違いがはっきりと分かります。
機能・バッテリーの持ち、そしてコストパフォーマンスも含めて検討すると良いでしょう。
ファミリードット
FamilyDot(ファミリードット) | |
本体価格 | 9,900円買い切り |
月額料金 | なし ※2年間使用のトータル額は9,900円 ※3年目以降は1年間 5500円で継続可能 |
特徴 | ・契約が不要なので購入してすぐから使える ・リチウムイオン電池800mAh ・IP65準拠の防水性能 【サイズ】 45 ×45 ×18.5mm 34.5g |
「FamilyDot(ファミリードット)」は買い切り(追加料金なし)タイプなので月額料金がありません。
充電開始した時点から2年使用でき、2年間トータルで9900円と考えるとコスパは高いです。(3年目以降は1年間5500円で継続可能)
以前(2021年2月まで)は16,368円の買い切りだった商品が9900円になっているのでかなりお得になっています。
GPSの信号に加え、周囲のWi-Fiアクセスポイントの電波や、携帯基地局の電波などから位置情報を測定するので、室内や地下などでも位置座標を取得できる可能性が高くなっています。
環境によっては誤差が生じる場合はありますが、スマホアプリからからいつでも位置情報を確認できるので便利。
3分に1回の測位頻度で移動し続けた場合で10時間持つのでバッテリー容量としては十分あります。
✔2年間使い放題9900円
✔バッテリ残量をスマホに通知
✔複数人で見守れる
あんしんウオッチャー
あんしんウォッチャー(auHOME) | |
本体価格 | 本体価格 5,680円 本体価格30%offキャンペーンあり |
月額料金 | 539円 ※基本利用料金は初月無料 ※機器本体を含む2年間使用のトータル額は16,911円 ※キャンペーン価格適用の場合 |
特徴 | ・リチウムイオン電池1500mAh ・バッテリー最大1.5カ月 ・IP55準拠の防水性能 ・通知ボタンあり 【サイズ】 51×51×15mm 53g |
あんしんウォッチャーは機器本体を購入し、通信料として月額500円ほどの料金を支払うことで利用する見守り用GPS端末です。
GPSだけでなく、携帯電話の基地局、街中の無線LANこの3つで位置を測定しているので、GPSだけで位置情報を収集するよりも、より正確に位置情報が分かります。
家族招待機能を使えば、家族みんなで徘徊の見守りを行えます。(招待家族は9名まで可能)
バッテリーの持続時間も長く、1回のフル充電で最大1.5か月間利用できるのでバッテリー容量としては充分ではないでしょうか。
またバッテリーの残量が少なくなってきた場合もアプリに通知が来るので、バッテリー切れの心配もなく安心です。
現在地はもちろん、移動履歴、家族招待機能やバッテリー残量通知機能など、アプリの使い勝手も申し分ない使用感。
介護保険は使えませんが、介護保険適用の介護用GPSよりもアプリの使い勝手が良かったり、バッテリーの持続時間が長かったり、デザイン性が優れていたりと支持する声も多いです。
安定して位置情報を特定できるLTE-M 通信方式を採用し、GPS、GLONASS、Beido、Galileo、みちびき、A-GPS、無線LAN、携帯電話の基地局などから高精度の位置情報を取得しています。
また時々新規申し込みの値引きもあっていて、キャンペーン期間だとかなりお得に購入できることもあります。
2023年7/4~本体価格30%offキャンペーンがあっています。
✔一回の充電で最大1.5カ月間
✔通知ボタンあり
✔ス家族みんなで見守れる(9人まで)
認知症高齢者の徘徊にGPS発信機MAMORI
GPS発信機MAMORI | |
機器買い取り | 4,950円 |
通信料金 | 半年プランの料金:4,400円 1年プランの料金:6,600円 ※機器本体を含む2年間使用のトータル額は18150円 |
サイズ | 47×40×17mm 42g |
特徴 | ・リチウムイオン電池600mAh ・2~3日に1回充電 ・通知ボタンあり ・生活防水機能 ・別売りのGPS専用靴あり ・複数人での見守り(無制限) |
MAMORI(まもり)は、小型で軽量のGPS端末。
後述のドコモのGPSを使った(iTSUMO)とサイズや重さはほぼ同じで、靴につけることもできる老人の認知症対策に対応したGPS端末です。
現在地シェア機能があり、LINEなどで家族内(複数名)で位置共有ができるのも「MAMORI」の特徴。
機器は買い取りとレンタルがあり、通信料金はiTSUMOと比較するとかなり安く、1年の利用で6600円とかなり安く利用でき、費用の負担が少なくて済みます。
料金プランは「半年プラン」「1年プラン」がありますが、1年プランの方がお得になっています。
予備のバッテリーを購入しておくと充電時に利用できないということが無いので、併せて購入しておくと便利です。
MAMORIのGPS端末を
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✔ 小型・軽量のGPS端末
✔ 靴につけることもできる
✔ 複数人での見守りOK
ドコモのGPS(iTSUMO)
ドコモのGPS(iTSUMO) | |
機器買い取り | 初期費用:10,000円 月額料金:12,000円 ※2年間使用のトータル額は298,000円 |
介護保険適用 | 初期費用:0円 月額料金:1500円~2000円 ※2年間使用のトータル額は36,000~48,000円 |
特徴 | ・リチウムイオン電池400mAh ・2~3日に1回充電 ・通知ボタンあり ・簡易防水機能 ・別売りのGPS専用靴あり 【サイズ】 38.5×47.5×11.85mm 25g |
ドコモのGPSを使った(iTSUMO)は介護保険が使える認知症の徘徊GPSです。
小型で25gと軽量なので、靴につけたりキーホルダーとして、またお守り袋に入れるなどの持たせ方ができます。
ただ一般料金の場合、2年間のトータル額は298000円とケタ違いの利用料金。
介護保険が使えるとはいうものの、たとえ介護保険を使ったとしても月額料金1500円~2000円(保険負担の割合によって変わる)と子供の見守り用GPSと比べると機能は変わらないにもかかわらず料金はかなり高めです。
GPSを靴の甲の部分に設置できる専用靴などもあります(別料金)。
※通信はドコモ4G(GPS:準天頂衛星システムみちびきをはじめ、アメリカのGPS、中国のBeiDou、ロシアのGLONASS、ヨーロッパのGalileoなど80機)
✔介護保険の適用OK
✔GPS専用靴あり!
✔軽量小型
認知症GPSの持たせ方おすすめ5選まとめ
認知症GPSの持たせ方おすすめ5選をお伝えしてきました。
いかがでしたか?
認知症の親はなかなかGPSを自ら持ってはくれないので、持たせるには工夫が必要です。
子供の見守り用GPSは、介護専用のものよりも使いやすく料金もリーズナブル。
徘徊が度重なると心配は尽きませんが、居場所を把握することができれば安心感も違います。
ただ、高齢の親が迷子になってしまった時、家族がすぐに迎えに行けないこともあるかと思います。
万が一の時にすぐに隊員が駆けつけてくれるセコムやアルソックの駆けつけサービスも心強いです。
資料請求は無料なので、情報を集めておくのもいいかもしれません。
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