アップルウォッチは時計感覚で身につけやすいウェアラブル端末。
ここ数年シニア層の見守り機能を搭載したシリーズも発売されています。
簡単な操作で緊急通報(SOS発信)できたり、転倒検知機能があったり、位置情報が分かるGPSが内蔵されているなど、離れて暮らす親に身につけてもらうだけで遠隔見守りができることから、利用者層も幅が広がりました。
高齢の親にApple watchなんて使えるだろうか・・・
お年寄りでも簡単にApple watchが使える
hachiというアプリもありますよ!
ふだん機械に慣れていないお年寄りでも扱えるアプリもあって、Apple watchを離れて暮らす一人暮らしの親に持たせるケースも見られるようになりました。
Apple watchは「心拍数測定」や「血中酸素濃度」などヘルスケアのデータ記録に優れていることから着用を推奨する医師もいて、今やアップルウォッチに対応した外来(病院)もあるほどです。
今回はそんなアップルウォッチを使った高齢者の見守りについて、メリットやデメリット、発売中のモデル情報も含めてお伝えして行こうと思います。
アップルウォッチの高齢者見守り機能
アップルウォッチは高齢者にこ使ってほしい!と医師が推奨するくらい、シニア向けの機能が内蔵されています。
Apple watchにはたくさんの便利な機能が備わっていますが、高齢者の見守りとして有用なポイントは大きく6つあります。
① 健康データ:心拍数の測定体調の確認ができる
② 転倒検知
③ 緊急通報:SOS発信
④ GPS内蔵:位置情報が分かる
⑤ siri:音声アシスタント
⑥ 通話:コミュニケーションが取れる
またApple watchには様々なバージョンが発売されていますが、Apple watch7では、さらに健康データが充実し、以下の3つが加わりました。
・血中酸素濃度測定
・心電図
・アップルウォッチ外来
さらに詳しく見ていきましょう!
健康データ:心拍数測定
高齢になると血圧が高めという人も多く、高血圧で心拍数が高い人は、一般的に心疾患のリスクが高まります。
Apple watchには心拍数を測定する機能があり、通知を「オン」に設定しておくことで異常な状態が続いた時にメディカルID(あらかじめ設定しておいた連絡先)に連絡してくれる機能があるので安心。
データを記録しておくことで、ふだんと特別な状態の違いも分かるようになります。
Apple watchを身につけるだけで測定してくれるので、血圧が高めの高齢者には安心ですよね。
転倒検知
アップルウォッチには、身につけた状態で転んだり強い衝撃を受けた場合、転倒を検知して手首を叩き、警告音を鳴らしメッセージを表示するという機能があります。
転倒を検知してから1分間動きを感知できない場合、30秒に渡って手首を叩き、警告音を発するので、誰かに異常を気づいてもらうことができますし、動きがない場合は自動的に緊急通報電話が発報されます。
SOS発信の必要がなければ画面の「大丈夫です」をタッチすることでSOS発信をキャンセルすることもできます。
足腰が弱って、転びやすくなってきた高齢者には心強い機能ではないでしょうか。
緊急通報:SOS発信
転倒を検知し、1分間動きがなく、以降30秒間に渡って手首を叩いたり、警告音を発しても動きがない場合は自動的に緊急通報(SOS)が発報されます。
SOS発信の通話は自動音声でアップルウォッチの着用者が転倒したことを伝達。
またSOSの通話のあと、メディカルID(あらかじめ登録してある連絡先)にも緊急通報した旨と現在地のを知らせる連絡を自動で入れてくれます。
メディカルIDは緊急通報先にも通知され、どのような形でも連絡がつくようなシステムになっているので、連絡がつかないという状況は低くなるのではと思います。
メディカルID(緊急連絡先)には、自分や他の家族の連絡先を入れておくといいですよ!
GPS内蔵
アップルウォッチにはGPS機能が内蔵されているので、帰宅したことを確認したり、場所の確認にも役立ちます。
特に認知症の症状が出始めた高齢者の場合、位置情報の特定がスムース。
転倒検知でも内蔵GPSは場所の特定に役立っています。
siri:音声アシスタント
アップルウォッチにはiphoneでおなじみのsiriも搭載されています。
サイドボタンを長押しして話しかけると答えてくれるので、難しい操作が苦手なお年寄りでも簡単に使えて便利です。
明日の天気、現在の時刻、〇分後に教えて!など簡単な事から、さまざまな質問に答えてくれるのでちょっと慣れるだけで利用の幅は広がるのではないでしょうか。
通話機能
iphoneに電話がかかってきた時、手首を上げるとかけてきた相手が表示され、アップルウォッチに内蔵のマイクとスピーカーを使うことで通話することができます。
よくかける連絡先を画面に表示設定しておくと、ワンタッチで電話をかけられるのでより使いやすくなりますよね。
アップルウォッチをプレゼントする時は、前もって各種設定を済ませておき、すぐに使えるようにしておくとストレスなく使ってもらえますよ!
使うのが難しそう…、もっと簡単に使いたい!という時は、見守りアプリ「hachi」をインストールする手もあります!
アップルウォッチの高齢者見守りアプリ
Apple watchの見守り機能は分かったけど、親に持たせて使いこなせるかなぁ
アップルウォッチを離れて暮らす親の見守りに使うなら、「hachi」という見守りアプリもあります。
みまもられる側は、「hachi」アプリがインストールされたapplewatchiを身に付けるだけ。
見守る側のiphoneには「心拍数」「歩数」「位置情報」などのデータが自動的に送られてくるのでいつでも健康状態を確認できるという仕組みです。
データ送信の間隔は5分・10分・15分など設定可能。
Apple Watch で取得したヘルスケアデータは、ペアリングされた iPhone しか確認できませんが、ハチを使うことでヘルスケアデータを共有できるようになります。
簡単に言うと、万が一の際の通報で異常を知るのではなくて、日々、健康情報をスマホに届いたデータを見ることで確認できるという事。
画面はとてもシンプルで、機械に慣れていないお年寄りでもわかりやすく使いやすいよう考えられています。
Hachiアプリを使うと、iphoneを持っている家族なら人数に制限なく複数で見守ることができます。
Apple watchを使った高齢者見守りの
メリット・デメリット
ここまではアップルウォッチを使った高齢者の見守り機能についてお伝えしてきました。
機能的には良いことばかりなのですが、メリットばかりではなくやはりデメリットもあるのでお伝えしておきますね!
アップルウォッチを使った高齢者見守りのメリットは何と言っても身につけてもらうだけでさりげなく見守れる事。
デメリットは端末の料金が高いことです。
また機械に慣れていない高齢者には使いたくないと言って拒否される可能性もあります。
アップルウォッチは単体では使えないので、iphoneとセットで利用しなければならならず、費用面でのハードルもあります。
もともとiphoneの契約がない場合、iphoneとアップルウォッチの両方購入することになるので、かなりの初期費用がかかってしまい、ここがデメリットというか、大きなネックとなります。
なので、使い方としては、アップルウォッチを利用していた人が新機種を購入する時に、今まで使っていたApple watchを親の見守り用として使う、という形が負担が少ないかなと思います。
Apple Watch cellularモデルとgpsモデルの違い
アップルウォッチには様々なシーズが販売されていて、バージョンが上がるごとに端末価格も高い設定になっています。
中でも「GPSモデル」と「セルラーモデル」はどちらを選ぶべきか迷ってしまうのではないでしょうか。
高齢者の見守りに使う端末としては、gpsモデルくらいでも充分だと思います。
ちなみに「GPSモデル」と「セルラーモデル」を比較してみた結果が以下の表。
cellularモデルは基本料金に加えてモバイル通信費がかかるので負担が大きくなってしまいます。
高齢者の見守りにこれほどの機能や料金負担は必要かな?と個人的には思います。
GPSモデル | セルラーモデル | |
iphoneが近くになくても 通信できる | ||
モバイル通信の契約が必要 | ||
キャリアの通信費用が必要 | ||
追加費用 | ドコモ ワンナンバーサービス 月額550円 au シェアナンバー 月額385円 ソフトバンク モバイル通信サービス 月額385円 |
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アップルウォッチで高齢者見守り:まとめ
アップルウォッチを使った見守りは、万が一の場合、駆けつけることができる距離に家族や近しい人がいる場合に有効な見守りツール。
健康データを見ることができたり、SOS発信できたり、GPS機能があるなどのメリットはあるもののやはりネックは費用面です。
心疾患がある方などは「心拍数測定」など、ヘルスケアとしてのお守りにはなりますが、もともとiphoneを使っている方でなければかなりの費用負担がかかってしまいます。
またSOS発信機能を考えると、単なる通知だけでなく、駆けつけサービスも含まれる「セコムのみまもりホン」の方に軍配が上がります。
結局のところ、大切なのは見守られる側の高齢者に必要な見守りは何かという所に行きついてしまいます。
離れて暮らす親の見守りを考える時に気を付けたいのは、まず充分に見守り情報を集め、見守られる側の気持も確かめながら決める事。
そして本当に必要なサービスは何かを、見守る側、見守られる側でよく話し合い、納得した上で取り入れていくことが大事です。