テレビ電話を使って、離れて暮らす高齢の親と繋がるオンライン見守り、オンライン帰省も一般的になってきました。
とはいえ、高齢の親が住む実家にはwifi環境がないケースもまだまだ多いです。
そこで今回は、wifiがない環境でも使えるテレビ電話について、また簡単にネット環境を作れる工事不要の置き型ルーターを使ったテレビ電話について、ご紹介していこうと思います。
この記事を読んだら、早速テレビ電話、取り入れたくなりますよ!
wifiなしの高齢者宅でも使えるテレビ電話はある?
2022年現在で、wi-fi不要、光回線なしで使えるテレビ電話は販売されていないようです。
唯一、NTTドコモのフューチャーホン「テレビ電話機能」くらいでしょうか。
NTTドコモのテレビ電話機能は3G回線を使ったもの。画面が小さい上にガラケーのサービスは2026年で終了してしまうため、すぐに使えなくなってしまいます。
ただ、wifi環境のない高齢者宅でも、スマホを使ったテレビ電話(ビデオ通話)サービスはいくつかあります。
LINEやSkypeなどのスマホアプリを使ったもの、ドコモ、au、ソフトバンクなどの携帯電話各社のテレビ電話機能などがそれにあたります。
【アプリ】
・LINEビデオ通話(ラインアプリ)
・Skype(スカイプアプリ)
・Google Duo(グーグルデュオアプリ)
【携帯電話会社独自のサービス】
・らくらくスマートフォンのテレビ電話
テレビ電話の通話料金について
アプリを使ったテレビ電話は、無料のアプリを使うので、基本的に電話料金は無料。
データ通信を使うので無料wifiが使えなければ、データ通信量によって料金が発生します。
ドコモ、au、ソフトバンクなどの携帯電話会社のテレビ電話機能も、電話料金は無料。
ただアプリと同様データ通信となるので、契約の範囲を超えた通信量になった場合、料金が発生します。
アプリや携帯各社のサービスを使ったテレビ電話のメリットとデメリット
無料で使える上に出先でもテレビ電話が使えるならコレで十分!と思うかもしれません。
でも、メリットだけでなくデメリットもあるんですよ!
ただ、テレビ電話を実家の親の見守りに使う時、そもそも小さなスマホ画面をイメージする人は少ないのではないでしょうか。
高齢者側も、いつも見ているテレビのような感覚で使えるものを、望んでいるのではないでしょうか。
テレビ電話を離れて暮らす親の見守りで使うなら…
もともと高齢者はスマホ利用者が少なかったり、スマートフォン自体の扱いを難しく感じている方が多いです。
またスマホは画面が小さく、高齢者にとっては扱いにくい、操作がしにくいことも指摘されています。
そこで、ここ数年オンライン帰省として使われているのが、AmazonEchoShow(アレクサ)を使ったテレビ電話です。
「アレクサ 太郎 に電話して!」など、「呼びかけ機能」を使うことで、自動的に登録した相手とビデオ通話ができることから、高齢者の見守りに利用する人が増えてきました。
AmazonEchoShow(アレクサエコーショー)は、アレクサの音声認識にカメラの付いたディスプレイ画面が特徴。
話しかけるだけで相手とつながることができるので、高齢の親でも簡単に使え、電話にはないコミュニケーションが図れます。
またアレクサならではの使い方(応答や話し相手、音楽、映画など)も好評で、アレクサEchoShow(エコーショー)は高齢者にこそ使ってほしい通信端末だとも言われているくらいです。
wifiなしの高齢者宅でも簡単に使えるテレビ電話
高齢者の見守りとしても人気のAmazonエコーショーですが、接続にはネット環境が必要。
ただ、高齢者宅のようなwifiなしの環境でも、工事不要で簡単に導入できる方法があるんですよ!
ポケットWi-Fiを使ったもの、工事不要の置き型ルーターがそれにあたります。
メリットデメリットも含めて詳しく説明していきますね。
モバイルルーター(ポケットwifi)
wifiなしの高齢者宅で気軽にエコーショーを取り入れるのに使われているのが、ポケットwifiです。
持ち運びが可能で、初めての契約だと一定期間安く利用できることからとりあえずモバイルルーターから使い始める方も多いですよ。
月額利用料3000円~5000円くらいのところ、契約後1~2年程は1500円くらいで使えるようなプランもあって、しばらくの期間は割安感があります。
ただモバイルルーターは、一部の山間部や基地局が離れてていると電波が安定せず、利用できる地域が限定されてしまう所がネック。
ある程度街中であれば問題ないかと思いますが、電波状況のエリア確認は必須です。
置き型ルーター
光回線などの工事が不要で、コンセントを差し込むだけで使える置き型ルーターを利用する方も増えてきました。
工事不要なので、届いたその日からネット環境が整います。
ポケットwifiと違って持ち運びはできないけれど、ギガ無制限や高速通信できるところもあるので、エリアによっては、またEchoShowの使い方によっては置き型ルーターの方がお得です。
EchoShowのテレビ電話はデータ通信なので、利用時間が長かったり、また音楽を聴いたりプライムビデオを利用するなら置き型ルーターの方がいいかもしれません。
一般的な月額料金は3000円~5000円程ですが、こちらも初めての契約だと契約後1~2年程は1000円くらいで使えるようなプランもあって、割安感があります。
テレビ電話サービスの利用比較
スマートフォンをバリバリ使いこなしている親御さんでも、一度EchoShowを使うとその便利さに驚くかもしれません。
また使っていないタブレット端末をお持ちであれば、LINEアプリを入れて、高齢者のテレビ電話専用にするのもアリですよね!
EchoShow、スマホ、タブレットでテレビ電話を使った際の比較を、一覧してみました。
エコーショー端末はAmazonのセール時などは半額ほどで購入できるのでチェックしておくと安く買えます。
下記の表はスライドできます。
+ ポケットwifi EchoShow | + 置き型ルーター EchoShow | スマホアプリ | + ポケットwifi タブレット | |
料金 | 端末代金 WiFi月額料 | 端末代金 WiFi月額料 | 端末代金 月額利用料 | 端末代金 月額利用料 |
月額料金 | 1000~3000円 | 1000~4000円 | スマホプランによる | スマホプランによる |
特徴 | 呼びかけ機能で見守れる スライドショー他 様々な機能がある | 呼びかけ機能で見守れる スライドショー他 様々な機能がある | 携帯電話の付属サービスとして使える | 大画面で見ることができる |
メリット | 操作が簡単 | 利用量を気にせず使える | 操作が簡単外出時も使える | 大画面で見れる |
デメリット | 置き型なので 持ち運べない | 置き型なので 持ち運べない | 画面が小さい 操作が煩雑 | 端末が2つになる 持ち運びには不向き |
操作性 | 呼びかけorタッチ | 呼びかけorタッチ | アプリを利用 | アプリを利用 |
テレビ電話を実家に導入する際の注意点
離れて暮らす親へのプレゼントとしてEchoShowを届ける場合でも、導入する時にきちんと決めておいた方がいい部分があります。
・アカウント設定などを誰が行うか
・置き型wifi、ポケットwifiなどの契約は誰が行うか
・wifiの月額料金は誰が支払うか
・サポートはどうするか
EchoShowのアカウント設定については以下のページで詳しく説明していますので一通り目を通しておくと役立つかもしれません
全ての設定を済ませた上で宅配で発送する場合も、wifi利用についてはちゃんと話して決めておくことをおすすめします。
アレクサは音声ショッピングの機能や、プライム会員の場合は音楽やプライムビデオを利用することもできるからです。
事前に相談して決めておくと、トラブルなく使えますよ!
テレビ電話で高齢者を見守る!Wifiなしでも置き型ルーターなら簡単にオンライン通話:まとめ
wifi環境のない高齢者宅でも、簡単にテレビ電話を導入できる方法についてお届けしてきました。
いかがでしたか?
我が家でははじめこそLINEを使っていましたが、音声が途切れたり映像が固まったりするので思い切ってEchoShowを導入しました。
Amazonはよくセールを行っているので、2台購入して1台分で済んだというのも購入した動機のひとつです。
それぞれ家庭の事情も違うので、一概には言い切れませんが、それぞれに一番合った方法、やり方で離れて暮らす親の見守りができるといいですね!