1人暮らしの高齢者人口は年々増えていて、それに伴い、誰にも看取られることなく亡くなる方が急増しています。
団塊世代が高齢化を迎えた今、高齢者の一人暮らしは孤独死の原因としてひとつの社会問題にもなっています。
高齢者でも夫婦そろっている時はまだ安心ですが、どちらかが先に逝き、結果的に一人暮らしになってしまったり、それ以外にもシングルのまま高齢となった方、配偶者の片方が施設に入居するなど、さまざまなケースで独居老人が増えているためです。
このような背景から、ここ数年、高齢者を対象としたさまざまな安否確認サービスが登場してきました。
その一つとして注目されているのがスマホアプリを使った高齢者の見守りサービスです。
手軽なうえ無料アプリも多く、スマホ電話会社がサービスアプリとして提供しているものもあります。
どれもスマホに慣れていない高齢者でも使いやすいようになっていて、ボタン一つで緊急通報できるサービスもあります。
今回はそんなスマホを使った見守りアプリを厳選してご紹介していきます。
ドコモの高齢者見守りアプリ「つながりほっとサポート」
(引用元:ドコモ)
ドコモが提供している高齢者見守りアプリが「つながりほっとサポート」。
シニアとそのご家族に向けた安心サービスとして、NTTドコモが無料で提供しているサービスです。
「つながりほっとサポート」は基本的に1日1回、前もって登録しておいた家族(つながりメンバー)へ、スマートフォンの利用状況をメールで知らせるというもの。
設定も簡単にできるよう配慮されています。
みまもる側が、一人暮らしの親などに「招待メール」を送信し、招待メールからアプリをダウンロードすることで繋がることができます。
見守りアプリの多くは、1~2名で見守るスタイルが多く見られますが、複数のメンバーを登録でき、みんなで見守れる所がドコモの大きな特徴。
多くの人数で見守ることができるので、通知の見落としも少なく、いち早く誰かが気が付くことで危険が回避できる可能性も高いです。
◆設定可能条件は以下の5つです。
- 歩数が一定歩数以上になった場合
- その日初めてのスマホ画面のロック解除
- 電池残量が20%以下になった場合
- 体調登録で「わるい」が登録された場合
- など
みまもりサービス(みまもられる)ソフトバンク
見守りサービスはソフトバンク対応の高齢者見守りアプリ。
みまもる側がまずアプリをダウンロードして、見守りたい親などに「みまもられる」というアプリをダウンロードするように招待メールを送ることで繋いでいきます。
「みまもられる」アプリをダウンロードすると、充電や通話、歩数計などの履歴から見守る側のアプリ上で知らせてもらえるというサービスです。
表示画面がピンクを基調とした柔らかい雰囲気でかわいく、また一度設定してしまえば以降の操作は不要なのでとてもシンプルなアプリです。
無料の「シンプルプラン」と、有料の「基本プラン」の2種類があり、シンプルプランでは行動履歴の確認ができるのみとなっています。
有料プランでは、一定期間動きがなかった場合に自動で安否確認の電話を入れ、連絡が取れない場合に見守る側に通知してくれる仕組みになっています。
さらに別売りの「みまもり電池」をテレビのリモコンなどで使うことで、遠く離れた独居の高齢者の生活を、そっと見守ることもできます。
ラクホン 緊急通報にも
ラクホンは、ドコモ、au、にかかわりなく使える、操作が分かりやすい電話アプリです。
iPhone端末を利用している場合はApp Storeから
Android端末を利用の場合はGoogle playからダウンロードできます。
ラクホンの大きな特徴は、画面がシンプルで分かりやすいところ。
スマホを使い慣れていない高齢者でも、また子供でも、見ただけで判断しやすい画面表示になっていて、ボタン一つで緊急通報できる仕様になっています。
・ワンタッチで緊急ブザーを大音量で鳴らしたり
・ボタンを長押しすることで緊急メールを配信したり
・ボタンを押すだけで緊急通報してくれたり
定期的な安否を知らせるというアプリではなく、緊急事態に、ボタン一つであらかじめ設定している連絡先につないでくれるので操作に迷いがありません。
2017年のアップデートから完全無料化となり、誰でも無料で使えるアプリになっています。
LINE見守りサービス エンリッチ
エンリッチ見守りサービスは、LINEを使った見守りサービス。
東日本大震災で家族や友人の安否確認を行うために開発されたアプリです。
「見守りサービス」と「つながりサービス」の2タイプあります。
◆利用料金◆
「見守りサービス」アプリの利用料金は無料
「つながりサービス」は月額550円(税込み・2022年現在)
LINEを使ったこのサービス、他のアプリとは違って、ちょっとユニークな面があります。
安否確認のみに特化していて、「見まもりサービス」では、安否確認はエンリッチが行い、27時間経っても連絡が取れない時に本人に直接電話が入ります。
それでも連絡が取れない場合に近親者に連絡が入るというシステム。
子供が離れて暮らす一人暮らしの親を見守るというのではなく、みまもられる本人が登録して、連絡が取れない時のみあらかじめ登録しておいた縁者に連絡が入るという、究極の見守りです。
使い方はとてもシンプルで簡単。
安否確認する時間を選び、みまもられる側の高齢者がタップすることで安否を認識するシステムです。
「見守りサービス」
無料の「見守りサービス」では、登録した対象者に対してエンリッチが安否確認を行います。
安否確認通知は1日から3日の中から時間を指定できます。
画面がタップされない場合は24時間後に再度コールが入り、それでも安否確認ができない場合、あらかじめ登録してある近親者情報から連絡を行うというシステム。
利用料金は無料です。
「つながりサービス」
有料のつながりサービスでは、参加者同士で見守るスタイル。
安否確認の間隔や時間をあらかじめ設定し、グループ同士で安否確認を行います。
1人暮らしの高齢者を見守るという面と、離れて暮らす家族の全員でお互いの案老いを確認するという面がります。
安否確認できない場合は、23時間後に未確認者を通知するシステムです。
月額使用料は550円税込み(2022年現在)
高齢者安否確認アプリ みまもるん
「みまもるん」は、初期設定を済ませた後は、一切操作不用の安否確認アプリです。
初期設定後は、ふだん通りにスマホを使うだけ。
高齢者にも負担がなく、また利用料金も無料です。
高齢者見守りサービスの内容は、【自動通報機能】と【緊急通報機能】の2つ。
とてもシンプルです。
【自動通報機能】
スマホの充電がない状態、無動作状態が続くと、あらかじめ登録したメールアドレスに通報があります。またスマホの位置情報も併せて知らせてくれるので迅速に対応ができる利点があります。
【緊急通報機能】
緊急事態を3つの手段(電話・ショートメッセージ・メール)で伝える。
ワンクリックで登録先の家族などに緊急通報を発信してくれます。
ダウンロードはアップルストアからダウンロードできます。
スマホアプリ見守りサービス リンクプラス
リンクプラスもスマホアプリを使った見守りサービス。
近年、独居老人の人口は増えていて、誰にも気づかれない内に亡くなっていたというような、孤独死の原因にもなっています。
リンクプラスは、そんな一人暮らしやシングルマザーなど、自分にもしものことがあった時に異変を伝える為に開発されたスマホアプリです。
iPhone・Android両方で使うことができ、 3か所迄メッセージの設定が可能になっています。
簡単操作の見守りアプリ あんしん365 (android)
あんしん365はサービスの提供を終了しています。
androidのスマホに対応している見守りアプリが「あんしん365」です。
1人暮らしで高齢の親(みまもられる側)のスマホに見守りアプリをインストールし、設定した時刻にアラームを鳴らすことで安否確認するというもの。
設定時刻は1日3回まで指定することが可能で、平日のみなどの設定もできます。
使い方はいたってシンプル!
◆操作手順◆
高齢者(みまもられる側)のスマホに見守りアプリをインストール
↓
アラーム時刻の設定
↓
受信メールの設定
↓
アラームが鳴ったら高齢者がスマホ画面をタッチする
↓
高齢者がスマホ画面をタップ
↓受信メール設定したスマホにメールが届く
アラームが鳴ったら止めるだけなので、スマホに慣れていないお年寄りでも操作自体がとても簡単です。
高齢者見守りアプリ まとめ
1人暮らしの高齢者を見守るスマホアプリをご紹介してきました。
いかがでしたか?
ごく初期の見守りであれば、無料で使えるスマホアプリなどでも充分に思えます。
ただ、緊急事態が起きた時に、どのように対応するのか、できるのか、あらかじめ考えておかなければなりません。
異変が起きた時に、すぐに駆け付けることができる体制なら良いですが、様子を見に行くことができなければ意味がないからです。
何かがあった時にどのような行動をとるか、またスマホアプリ以外にどのような高齢者向けの安否確認サービスがあるのか、しっかりと情報を集め、比較検討して、いつでも対応できるよう準備を整えておくことも大事です。
その他の見守りサービス
利用状況を知らせるだけの見守りサービスには、限界を感じる方も多いと思います。
緊急通報サービスや緊急時の出動を希望するので有れば、高齢者を対象とした見守りシステムの実績のある「ホームセキュリティーサービス」も検討してみてはいかがでしょうか
「ホームセキュリティーサービス」と聞くと、費用を心配してしまいがちですが、業界大手のセコム(SECOM)やアルソックでも、月額3000円前後から利用できます。
まずは価格や仕様を知るためにも、資料を請求してみましょう。
資料請求の際は、必ず数社から資料を取り寄せ、様々な角度から比較検討なさることをお勧めします。
価格・仕様に加え、スピード・資料請求後の対応もチェックします。
スピードは重要。
その会社のサービス知るための大きな要素になります。
✔離れて暮らす家族を見守る
✔必要なサービスのみ選べるので経済的
✔ 待機拠点も多く駆けつけにも安心の対応
※無料の資料請求はコチラ
※タップするとアルソックのページに移動します。