高齢者の見守りで使われているGPSには幾つかのタイプがあります。
・スマホにダウンロードして使うアプリ
・腕時計・ブレスレットタイプのウエアラブル端末
・緊急ボタンなどを配した小型のGPS端末
・靴底などに忍ばせて使うシューズインタイプ
今回は高齢者用の認知症徘徊対策・見守りとして使いやすいキーホルダータイプのGPSについてお話ししていきます。
高齢者の見守りに特化したGPSキーホルダーとは
高齢者の見守りに特化したGPSキーホルダーで特別なものはないのですが、子供の見守り用に開発されたGPSキーホルダーがとても便利で代用できます。
大きさとしても、小さ過ぎず大き過ぎず、カバンや杖などにつけやすくほどほどに存在感のあるものが多く、価格も手頃です。
金額は買い切りタイプで使えるものから、本体を購入した上で月額の通信料金を払うタイプなどさまざま。
一番手頃な料金の端末は、本体と2年間の通信料込みで9900円(税込)の「FamilyDot(ファミリードット)」でしょうか。
「ファミリードット」は発売当初16000円でサービス提供していた商品で、現在は1万円弱の買い切り価格で、追加料金なしで利用できるためかなりお得になっています。
他の端末「みてねみまもり」「あんしんウォッチャー」「soramame」などは、機器代金(15000円弱)+月額使用料(通信料)500円程が毎月必要となるタイプです。
料金に焦点を当てて決めるのも一つの方法ですが、子供の見守りとは違った部分もあるので、通知ボタンが必要かどうか、通話機能が必要かどうか、それぞれの見守りの状況、見守りの対象者の状態によって選ぶことが大事です。
キーホルダータイプのGPSを選ぶときの注意点
キーホルダータイプのGPSを選ぶ際は、いくつかの押させておきたいポイントがあります。
バッテリーの持ち・機器の大きさと重さ・通知ボタンのありなしです。
いくら性能が優れていたとしても、いざという時にバッテリー切れで居場所が分からないではGPSを持たせる意味がありません。
バッテリーの容量は大きい方が充電回数も少なく便利なように感じますが、逆に充電忘れの可能性もあります。
バッテリー切れがないよう、定期充電を行う曜日を決めたり、日々バッテリー残量の確認を心がければ、ほどほどのバッテリー容量でも十分使えます。
かといって、見守りが必要な高齢者が自分から進んでGPSを持ってくれるわけではないので、身につけてもらいやすい形状、失くさない程度の大きさは必要です。
また通知ボタンは、子供の見守りで多用されている機能で、学校や塾の到着時やお迎えの連絡など、あらかじめ親子で使い方を決めた上で連絡機能として使っている場合が多いです。
高齢者の見守り利用では、認知症の初期などで自分がいる場所が分からなくなった時などに、家族に助けを求めるために利用する方法があげられます。
認知症がすすんだ「徘徊対策」としてGPSを取り入れる場合、通知ボタンはそれほど必要ないかもしれません。
高齢者見守りGPSキーホルダー:タイプ特徴一覧
GPS機器の本体価格だけで比較した場合、「みてねみまもり(第2世代)」はAmazonで5280円程なので、手軽で一番安く購入できる機器です。
ただ月額利用料として毎月528円かかるので、料金を比較する際は月額料金を含めた額で比較検討することをおすすめします。
たとえば「FamilyDot(ファミリードット)」の場合、買い切り(追加料金なし)で2年使用できるので、2年間トータルで9900円と考えるとコスパは高いです。
一方、バッテリー容量で比較すると「みてねみまもり」が一番もちがよく、連続使用可能時間2ヵ月とかなり長いです。
サイズはどのGPS端末もそれほど違いはなく、小さ過ぎず大き過ぎずです。
以下に高齢者みまもりGPSキーホルダータイプを一覧でまとめてみました。
GPS端末 | 特 徴 | 価 格(税込) |
みてねみまもり(第2世代) | ・AI搭載 ・リチウムイオン電池 2000mAh ・連続使用可能時間2ヶ月 【サイズ】 48 x 48 x 幅20 mm 54.5g | 【本体価格】5,280円 【月額使用料】528円 ※2年間使用のトータル額は17,952円 みてねみまもり|Amazon |
FamilyDot(ファミリードット) | ・契約が不要なので購入してすぐから使える ・リチウムイオン電池800mAh 【サイズ】 45 ×45 ×18.5mm 34.5g | 【本体価格】9,900円買い切り 【月額使用料】なし 3年目以降は1年間 5500円で継続可能 ※2年間使用のトータル額は9,900円 FamilyDot|公式サイト |
あんしんウォッチャー | ・通知ボタンあり ・リチウムイオン電池1500mAh 【サイズ】 50×50×幅18.8mm 53g | 【本体価格】 5,680円 【月額料金】 539円 ※本体価格30%off 3,976円 ※2年間使用のトータル額16,912円 ※月額利用料金は初月無料 ※キャンペーン価格適用の場合 あんしんウォッチャー|公式サイト |
soranome | ・リチウムイオン電池700mAh ・最大1週間 【サイズ】 51×51×15mm 39g | 【本体価格】14,520円 初期費用3300円 【月額使用料】539円 ※2年間使用のトータル額は30,756円 |
通話機能と緊急ボタン、GPS機能の付いた絆one
・通話機能(着信のみ) ・緊急ボタン(お困りボタン) 【サイズ】 68×46×18mm |
【初期費用】5,500円 【月額使用料】7,700円 (2年契約で7,150円) ※2年に満たない場合違約金あり |
キーホルダータイプではありませんが、通話機能と緊急ボタン、GPS機能の付いた絆oneという高齢者の徘徊見守りに特化した端末もあります。
サイズがやや大きいこと、また子供用のGPS端末と違って月額利用料金が7700円と高額になってしまう部分が大きなネック。
ただ、高齢者自身に認知症の自覚があり、出先で自分の居場所が分からなくなるなどで対策を考えている場合など、通話機能のある絆oneのようなタイプも便利です。(通話は相互通話ではなく着信のみ)
アルソックの【みまもりタグ】
GPSタイプではありませんが、アルソックの「みまもりタグ」も小型でおおむねの位置情報の把握ができるので小型端末としては優秀です。
アルソックの「みまもりタグ」はBluetooth(ブルートゥース)電波をつかったものです。
「専用アプリをインストールしたスマホ」や「みまもりタグ感知器」で受信した高齢者の足跡(位置情報履歴)を確認できます。
GPS端末と違ってバッテリーの消費が少ないので電池の寿命も長く、電池交換は1年に1回。GPSと違って充電の必要がありません。
ALSOKの「みまもりタグ」は重さ14gと小型で軽量。
そのためバッグや杖につけたり、みまもりタグを収納できる専用靴なども用意されているので、自然な形で位置情報の把握が可能です。
自治体で「みまもりタグ」のサービスを取り入れているところもあり、地域全体で高齢者を見守るというスタイルも見受けられるようになってきました。
小型軽量で使いやすいと聞くと良いことすくめのように聞こえますが、利用する場所によってはデメリットもあります。
アプリを持つ人とすれ違うことで位置情報を収集するので、田舎や山間部など人の往来が少ない地域では情報を収集することができません。ここがGPSとの大きな違いです。
✔離れて暮らす家族を見守る
✔必要なサービスのみ選べるので経済的
✔ 待機拠点も多く駆けつけにも安心の対応
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※タップするとアルソックのページに移動します。
高齢者の親を見守るGPSキーホルダー まとめ
高齢の親を見守るGPSキーホルダーについてお伝えしてきました。
高齢者の徘徊対策としてGPSキーホルダーを使う場合、対象者の状態によっても必要な機能の有無があります。
また位置情報は精度が高いという口コミ、甘いという口コミ、評価はそれぞれあって、場所や位置によって若干の差が出るようです。
キーホルダータイプのGPSが良いか、また靴にも取り付けられるアルソックの見守りタグのようなものが良いかなど、まずは情報を集めた上で比較していくとよいでしょう。
位置情報は分かっても駆けつけられない時もある
GPSキーホルダーを持たせていても、駆けつけられない状況もありますよね。
セコムやアルソックの高齢者見守りサービスは緊急時に隊員の出動を要請することができます。
セコムのGPS付き「みまもりホン(スマホタイプ)」、アルソックの「まもるっく(スマホタイプ)」は位置情報の確認、通話、駆けつけも利用できるサービスです。
今必要なサービスも大事ですが、どのような対応が可能で費用はどの位なのかも含めて、ある程度の情報を持っておくと、いざ必要になった時慌てずにすみます。
資料請求は無料なのであわせて検討しておくと安心です。